この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第65章 莉愛菜の変化
「昔、医者に言われました。
莉愛菜の記憶障害は、あまりにもショックな事が起きて、自分を守る防衛本能から記憶を封印してしまったんだろうと。」
本庄さんはまた真剣に話しだす。
「でも、何かのきっかけでその記憶が呼び起こされる事があるかもしれない。
封印されてるだけで、思い出せないだけで、莉愛菜の中にはその記憶がちゃんとあるんです。
もしかしたら、思い出すかもしれない。
一生思い出さないままかもしれない。」
できることなら思い出さないでほしいと。
もう既に充分すぎるくらい自分を責めているから。
その所為できっと何度も何度も泣いているから。
「海斗様は昔、私に莉愛菜を好きだと言いました。
結婚したいと。
今、海斗様はどういった気持ちで莉愛菜を傍に置いているのですか?」
俺の気持ちを聞き出そうとする。
その顔は父親のそれだった。