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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第66章 不安な季節
あたしの手には花瓶に入ったたくさんの花。
海斗、気に入ってくれるかな?
海斗の部屋に戻ってくると、リビングのソファーに座る後ろ姿。
「海斗っ」
あたしの声に振り向く海斗に走り寄る。
「莉愛菜、お帰り。
楽しかったか?」
あたしの手の中にいっぱいの花を眺めながら聞く。
「うんっ!
とっても楽しかったの。
鞠子様に教えてもらってあたしが活けたんだよ。」
満面の笑みで言うと、花の香りを嗅ぎながら海斗も
「そうか。
とても莉愛菜らしくて可愛いデザインだ。」
そう言って笑ってくれた。
その笑顔に胸がキュンとなる。
あたしは急に、海斗に抱きつきたい衝動に駆られた。
テーブルに花瓶を置いて、海斗の背中に腕を回す。
するとなんの躊躇いも無く、当たり前のように背中に回された腕。
それがとても嬉しい。
海斗がいつもしてるみたいに、あたしは海斗の胸元で思いっきり深呼吸した。