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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第67章 夢の中
ママ、ごめんなさい。
何も出来なくて。
助けてあげられなくて。
大好きなパパと離れ離れにしちゃって。
「……ぁなっ!」
あたしが助けてあげられたら。
もしかしたらだけど、ママは助かったのかな?
そうしたら今も家族3人仲良く。
「…りあな。」
パパもママも幸せで。
「莉愛菜ッ」
そしたらあたしもきっと幸せ。
きっと誰も悲しまず、寂しい思いもせず、楽しく暮らしてた。
「莉愛菜、戻ってこい。」
誰かがあたしの名前を呼んでいる。
パパでもない、ママでも。
あたしのせい。
あたしのせいでパパを不幸にした。
あたしが助けてあげられなかったから、ママは死んだ。
「莉愛菜っ!!!」
そんなあたしを必死に呼ぶのは誰?
こんなあたしを必要としてくれているのは?
ふと、暗闇の中に光が射した。
闇はどんどん光に吸いこまれ、やがて消えていく。