この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第67章 夢の中
光の中、目を開けるとあたしの前には海斗。
あぁ、あたしを呼んでいたのは海斗だった。
あたしの愛しい人。
雨や雷の日も、ここ最近の不安定で魘される夜も、
海斗はいつもあたしを暗闇から救い出してくれる。
そしてあたしの涙に濡れる頬を拭って抱きしめてくれる。
背中を擦ってくれる。
そして今日もそれは変わらない。
やっぱりあたしは海斗の睡眠の邪魔をしてしまったのに。
「ごめんなさい…」
小さな声で言うと、あたしを更に抱き寄せて海斗は言う。
「莉愛菜…。
莉愛菜は俺が絶対救い出してやる。
お前の不安も、胸の中に抱える柵も全て受け止める。
そしていつか、お前をその柵から解放してやるから。
だから、もう少し。
もう少し頑張れ。俺がいるから。」
海斗の言葉に、さっきとは違う涙が溢れた。
あたしはなんて幸せ者だろう。
彼に思いっきり抱きついて目を閉じた。