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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第67章 夢の中
海斗の言葉に安心して眠りに落ちる。
大丈夫。
あたしには海斗がいる。
ずっと傍にいてくれる。
海斗なら安心できる。
こんなあたしを必要としてくれる人。
何も出来なかった自分。
何も出来ない自分。
あたしはこんなにも無力でちっぽけだ。
それでも変わらずあたしに手を差し伸べてくれる海斗が愛しい。
面倒臭がらず、あたしを解放してくれると言う。
あたしはなんて幸せなんだろう。
海斗にこんなにも愛されて。
あたしは海斗に何かしてあげられた事があるだろうか?
無償の愛をくれるあなたに、あたしができることってなんだろう?
さっきの悪夢が嘘のように幸せな夢を見る。
何が起きても大丈夫。
海斗がいれば、あたしは。
ふと目覚めると朝日が差し込む海斗の部屋。
すぐ隣には愛しい人が静かに寝息を立てている。
なんて幸せな時間。
あたしはその愛しい人の穏やかな寝顔を眺め、人知れず涙を零した。