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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第68章 温もり
仕事の書類を置いて出ていく寺井さんを見送って、海斗にお風呂に入ってもらい、一緒に食事をした。
相変わらず食欲のないあたし。
それでも海斗に心配かけたくないから頑張って食べた。
そしてしばらくしてベッドへ。
いつものように抱きしめられて眠るのだろうと思ったら、海斗があたしに覆いかぶさって来た。
そして余裕のないキスをする。
あたしは精一杯受け止める。
あぁ、海斗は不安だったんだ。
あたしが独りで平気なんて言っても、海斗には全てお見通し。
独りで塞ぎこんでるんじゃないかと思ったかな。
海斗が全身で“大丈夫だ”と伝えてくれる。
”莉愛菜は一人じゃない”って。
今まであたしがこの時期をたった独りで過ごしていた事を知っているかのように。
海斗の想いに答えるように、あたしも必死に受け止める。
海斗の欲を、海斗の想いを。