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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第72章 胸騒ぎの理由
すみれの震える身体を支えていた恭介が、そっとすみれを抱きしめた。
「すみれ、大丈夫だ。
莉愛菜ちゃんは絶対に大丈夫だ。」
安心させるように背中を撫でている。
「でもっ!
…莉愛菜、あたしが呼んでも返事しなくてっ。」
莉愛菜が事故にあった瞬間を間近で見たショックから興奮状態にあるようだ。
「恭介、すみれを連れて帰れ。
そのままじゃ風邪を引く。」
俺がすみれの身体を案じて言うと
「い、嫌ですっ!!
あたしもここにいますっ!!!
莉愛菜の無事が確認できるまで、ここを離れません!!」
強い瞳を向けて言った。
すみれの気持ちはよくわかる。
だが、
「嫌、一度戻れ。
そして着替えた方が良い。
きっと警察が事情を聴きに来るだろう。
だからそれまで少し休んでくれ。」
そしてはっきりと言う。
「莉愛菜はお前が風邪を引いたら悲しむ。
きっと自分の所為だと思うだろう。」