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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第72章 胸騒ぎの理由
ふと自分の座っている長椅子の端に、紙袋が置いてあるのが目に入った。
すみれが置いて行ったのか?
手を伸ばし、その大きな紙袋を手に取る。
中に入っていたのは莉愛菜のバッグ。
雨に濡れて泥だらけだった。
莉愛菜もこんな風にずぶ濡れで、泥だらけだったのだろうか?
心臓を鷲掴みされたように痛い。
そのバッグをギュッと抱きしめる。
するとその紙袋の一番下に、まだ何か入っていた。
薄い袋に包まれたそれ。
俺はその袋を開いて中を見てみた。
透明のプチプチに包まれいているそれは、中で粉々に割れたマグカップ。
それを見ていた俺はある事に気付く。
”K”
そのマグカップだった、もう割れて使い物にならないそれは”K”というイニシャルが大きく入っていた。
「……K?」
そしてもう一つの同じように包まれて粉々のそれを取り出してみると
”R"