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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第73章 眠り姫
目の前に静かに眠る愛しい人
俺はこの真っ白に彩られた部屋で、その愛しい人の静かな寝顔を眺める
いくら眺めても、その綺麗な瞳を見る事はできない
静かな部屋
真っ白な世界
そこに眠る桜の香りの彼女
彼女の綺麗な明るめのブラウンの髪が真っ白なスーツに広がっている
そのブラウンに指を絡める
まるで起きる気配のない彼女の寝顔は、部屋の窓から入る木漏れ日に照らされてとても綺麗だった。
白い世界に眠る、眠り姫
この眠り姫を眠りから覚めさせるにはどうしたらいいのだろう?
おとぎ話みたいにキスをすれば起きるのか?
それならばいくらでも、何度だってする。
どれくらい、彼女の声を聞いていないだろう?
どれくらい、彼女の笑顔を見ていないだろう?
早く起きてくれ。
俺はここにいる。
ずっと、ここにいるから。
静かな白の世界で、眠り姫に導かれるように瞼を閉じた。