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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第73章 眠り姫
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15年前。
さっきまでの大雨が嘘のように、窓の外は晴れ渡り、敷地内の森からは鳥の囀りが聞こえる。
俺は小学校から帰ってきて、自分の部屋で宿題をしていた。
今は小学4年生、10才だ。
清瀬家の長男として、勉強も、運動も、何もかも完璧にこなさなければいけないと子供ながらに理解している。
父さんは俺にそういう自覚を早く持たせたかったのか、仕事関係のパーティーにたまに俺を連れていく。
”そういう場所”の雰囲気に慣れさせるためだろう。
俺はいつかこの清瀬家を継ぐ人間。
あまりにも有名なこの名前を特別不満に思った事は無い。
これが俺の日常で、当たり前だから。
弟の海來も、俺と同じように勉強も運動も頑張ってる。
それでも、俺たちは子供だ。
たまには思いっきり遊びたい。
何も考えずはしゃぎたい時だってあるんだ。
それを俺の父さんと母さんは理解してくれてる。