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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第73章 眠り姫
俺の両親は、金持ちの大人の割に考えが少し、いい意味で緩い。
学校の、他の名家の子供たちは親の言う事を守ってただただ勉強、勉強、勉強。
俺も学校だけじゃなく、家に家庭教師が来て勉強を教えていくし、その他色々習い事もしてる。
でも、その代わりちゃんと息抜きの時間もくれるのが俺の両親。
外で思いっきり遊ぶ時間もしっかり与えてくれる。
俺の両親は、大人の中では”良い大人”なのかもしれない。
今日は学校が早く終わったから、家庭教師が来るまでに時間があった。
だからそれまで外で遊ぼうと庭に出る。
家の庭には俺と海來の為の遊具がある。
バスケのゴールも。
俺はバスケットボールを持ってきて、ひたすらシュートの練習をする。
10才の俺にはタワーのように高く見えるそのゴールに精一杯ジャンプしてボールを入れる。
いつか恰好よくダンクを決められるくらい背が高くなりたい。