この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第73章 眠り姫
俺に紹介したい子?
なんだそれ?
俺は母さんが言ってる意味がよくわからない。
父さんの仕事関係の人だろうか?
バスケットボールを片づけて母さんの所に戻る。
すると車庫の方から父さんと、父さんの秘書の本庄さんが歩いてきた。
でも、もう一人が歩いてくる様子が無い。
良く見ると、本庄さんが何かを横抱きに抱えながら歩いてる。
近づくにつれてそれが何かわかった。
―――――女の子。
本庄さんに抱かれたその小さな女の子は、ピンク色のヒラヒラしたワンピースを着て静かに眠っていた。
「鞠子、海斗、ただいま。」
父さんが俺たちに向かって言う。
「おかえりなさい。
本庄君、莉愛菜ちゃんは?」
”りあなちゃん”
そう言った母さんの声色はさっきとは違って悲しげだ。
「鞠子様、ご心配お掛けしてしまって申し訳ありません。」
”りあな”と呼ばれたその子を抱いた本庄さんはペコリと頭だけ下げた。