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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第73章 眠り姫
それからすぐに聞いた、大人たちが揃ってあの子を見て眉を下げていた理由。
本庄さんは、最近奥さんを事故で亡くした。
それは俺も知っていた。
父さんと母さんと葬式に行ったから。
でも、その時俺はあの子を見ていない。
事故の時あの子も傍にいて、あの子も怪我をしていたから、検査などの為にしばらく入院する事になった。
その間に葬式は執り行われたため、いなかったらしい。
そして数日後、本庄さんは仕事に復帰した。
忙しい父さんに付いている本庄さんもとても忙しい。
それは普段の二人を見ていれば、子供の俺にだってわかる。
本庄さんが忙しくしている間、今までは奥さんが娘の莉愛菜と一緒にいたが、それが出来なくなってあの子は親せきの家に預けられた。
たまに思い出したように泣いていたらしい。
そりゃそうだよな。
母親が恋しいに決まってる。
父親が恋しいに決まってる。