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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第73章 眠り姫
本庄さんの娘がそんな状態だという事を最近知った父さんと母さんは、しばらく屋敷内で出来る仕事は持って帰ってきて家でやり、その間あの子をここに連れてくればいいと提案した。
だけど、そこまで迷惑はかけられない、預けてる親戚は莉愛菜の事をとても気にかけてくれているし、莉愛菜も懐いてるから大丈夫だと本庄さんは断っていたようだ。
だが今日、事態はそんな単純なものじゃなかったとわかった。
俺が学校から帰ってくる前降っていた雨。
それが、あの子の預けられていた家の方にも降っていたようだ。
さっきまで笑顔で楽しそうに遊んでいたあの子が、急に泣きだした。
雨に怯えているかのように。
”ママ”と何度も呼んで。
親戚が宥めても一向に泣きやまない。
むしろ周りの声が聞こえていないかのようだったらしい。
そしてあまりにも怯えて泣きじゃくる様子がおかしいと思った親戚が本庄さんに連絡をしてきた。