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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第73章 眠り姫


そしてその状況を知った父さんが、本庄さんに仕事を切り上げるように言って、一緒にあの子を迎えに行き、ここに連れてきた。

そういうことだ。


「莉愛菜ちゃんはママがいなくなったショックがまだ癒えてないのよ。
それなのにパパまでいなくなったらとてもじゃないけどあんな小さな子には耐えられないわ。」

母さんが肩を落として言う。

「そうだ。
本庄、お前が莉愛菜の傍にいてやらなくてどうする?
仕事より大切なのは家族だろ?
今莉愛菜に必要なのは家族だ。
家族はいつでも自分の傍にいるという安心感を与えてやらなきゃいけない。」

父さんも真剣に本庄さんに言う。

「海斗も言ったように俺たちは家族も同然なんだ。
だから遠慮はするな。そんなもの望んでいない。
俺も鞠子も、お前と莉愛菜の事が心配なんだ。
お前と莉愛菜が一緒にいる時間が少しでも多くなる事を俺たちは望んでる。」

本庄さんは自分の膝に置いた手を固く握りしめていた。


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