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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第73章 眠り姫
こんなに小さいのに…
まだ5歳で母親を目の前で亡くすという経験をしたこの子。
この子はこれからどうなるのだろう?
今までのように明るくいられるのだろうか?
笑顔になれるのだろうか?
まだ眠ってる顔しか見た事が無い俺には分かるはずも無かった。
でも、笑顔でいられたらいい
この悲しい、寂しい背中を俺に向ける大人に心からの笑顔を向けてあげて欲しい
俺がその手伝いができるなら何でもするよ
そう思った。
そしてその寂しそうな背中を見つめていると
「……パ、パ?」
小さな声がした。
「莉愛菜、起きたか?」
そう言ってその子の頭を撫でる本庄さん。
とても優しい、父さんといる時とは違う父親の表情だった。
「うん。
あれ?ここどこ?
パパおしごとは?」
自分の状況が把握できていないから、部屋中をキョロキョロと見渡した。
その時、その子と俺の視線が始めて交わった。