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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第73章 眠り姫
本当だ。
この子には笑顔がとても似合う。
まだ瞼が赤いし腫れてる。
それに涙の跡も。
それでも心からの笑顔を見せるこの子はとても可愛い
おれは素直にそう思った。
この笑顔を守りたいと皆想ってるんだろう。
俺も、この子には笑顔でいて欲しい。
始めて会ったばかりで、弟よりも年下な君だけど
突然できた妹みたいでとても可愛い
何故か最初から俺に懐いてくれてるし。
それもなんだかくすぐったい。
俺はその子の背中に腕を回す。
「俺は海斗。」
そう名前を告げれば
「かいとお兄ちゃんっ!!」
更に瞳を輝かせる。
なんて人懐っこい子なんだろう。
後ろで本庄さんが、”海斗様って呼びなさい”と怒っているけれど、俺はそれを制した。
「あぁ、今日から俺はお前の兄ちゃんだ。
よろしくな、莉愛菜。」
屈んで目線を合わせ、頭を撫でながら言うと、
「うんっ!」
と頷いて笑った。