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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第74章 ただ君を想う
「……か、いと…?
………パパ……?」
俺と本庄さんは同時に振り向いた。
そこには、薄らと瞼を開けた莉愛菜。
「「莉愛菜っ!!!!」」
二人でベッドを左右に囲んだ。
莉愛菜は左にいる俺と、右にいる父親にそれぞれ左右の手をゆっくり出す。
俺たちはそれぞれその手を握りしめる。
力なくだが、握り返してくる。
ほんの微かな動きだけれど、それだけで嬉しかった。
「莉愛菜、もう大丈夫だからな。」
俺が言うとこっちをじっと見つめる。
まだ反応は薄い。
「莉愛菜、よく頑張ったな。」
本庄さんの声に右を向く。
そして莉愛菜は涙を流した。
「ごめん、なさい……しんぱ、い…かけて……。
かい、と…パパ……ごめ、なさぃ……ごめん…なさ……ママ……あたしの…せいで…」
俺は頭を撫でる。
「あたしの……せいで……ママ、…死んじゃった……あたし、が……ころ、した…」