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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第74章 ただ君を想う


フラッシュバックした記憶に呑みこまれた莉愛菜が叫んで、本庄さんは急いで人を呼んだ。

俺はただパニックになって暴れる莉愛菜を抱きしめる。

「莉愛菜、大丈夫だ。大丈夫だから。」

そう言って抱きしめて背中を撫でる。

昔だって、俺がこうするとだんだん大人しくなってくれた。

まだ小さい時、雷に怯えて泣くお前を抱きしめると、少しずつ落ち着きを取り戻してくれた。

俺はその時と同じように

あの墓のある丘で莉愛菜を見つけた数カ月前のように、

ひたすら抱きしめて名前を呼ぶ。

「莉愛菜……莉愛菜っ。」

それでも莉愛菜は荒い呼吸を繰り返し、苦しそうに暴れている。

「ごめ、なさっ……はぁ、はぁ…ママ、ごめん…なさぃっ」

「莉愛菜、お前が悪いんじゃない。
莉愛菜っ、戻ってこいっ!」

そして莉愛菜は入って来た医者達に診てもらい、薬を注射され再び眠った。


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