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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第75章 笑顔
ママが静かにあたしの手を、その扉から離し包み込む。
『莉愛菜。
”そっち”に行っては駄目よ。』
やさしくあたしを諭す。
「ママ…ごめんなさい。
あたしのせいで、ママはっ!」
あたしの謝罪を静かに制す。
『莉愛菜、ママはあなたを助けられて本当に良かった。
あの時あなたを助けられなかったら、ママはずっと後悔してたと思う。』
そしてあたしの頭を撫でる。
『今まで、ママの代わりにパパを支えてくれてありがとう。
莉愛菜、大きくなったわね。』
「ママ、怒って…ないの?
恨んでないの?」
あたしの所為で事故に合ったのに。
『実の娘を恨む母親がいる?
あたしはずっとあなた達二人を見ていたのよ。』
涙目のあたしを優しく抱きしめる。
そのママからは、優しい桜の香りがした。
『莉愛菜は何も悪い事はしてない。
だから謝る必要は無いのよ。』