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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第77章 君の笑顔
屋敷の父さんの元に戻っていた本庄さんから、これから病院に来ると連絡が来た。
そしてそれを莉愛菜の眠る病室で待っていたら看護師に呼ばれ、担当の先生の元へ。
莉愛菜の怪我の具合について話を聞いた。
体中に打撲と擦り傷があるものの、打った頭は検査の結果異常が無かったという事だった。
だから後は怪我の回復を待つのみ。
そう、身体だけは。
莉愛菜の問題は心の方が酷い。
あの時のパニックは俺も正直驚いた。
あんなに、壊れたように発狂する莉愛菜を、俺は抱きしめて宥めることしかできなかった。
でも、俺の存在を分からせるためにはあれが一番だと思う。
俺が傍にいる事を感じさせたい。
だから、もしまた莉愛菜が目覚めた時同じようになったら、また俺は莉愛菜をキツく抱きしめるだろう。
そして何度も名前を呼ぶんだ。
莉愛菜を暗闇に閉じ込めないために。
俺の傍にいさせるために。