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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第77章 君の笑顔
医者の話を聞き、病室に戻ると何故か薄く開いた扉。
本庄さんが来たのか?
そう思い扉を開いて見えた光景に、俺は絶句する。
莉愛菜がいない。
さっきまで静かに眠っていたはずだ。
なのにどうして?
ベッドはもぬけの殻
ベッド脇にある、莉愛菜の腕に付いていたはずの点滴は針が抜かれ、中の液体が床にポタポタと水たまりを作っていた。
俺は急激な不安に襲われる
莉愛菜はどこだ?
今の、あの精神状態の莉愛菜を独りにするわけにはいかない
とんでもない事をしでかす可能性だって無くは無い
そう考えた瞬間、俺の身体からは血の気が引いた
俺は病室を飛び出した
まだ歩けるような状態ではないはず
それに、俺が医者と話してた時間だってたかが知れてる
だからまだそんな遠くには行っていないはずだ
そう思い病院内をくまなく探した
だがどこにもいない