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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第77章 君の笑顔
病院を出てはいないだろうと思ったが、念のため玄関口まで行って外を見渡す
そとは相変わらず雨が降っていた
この雨に莉愛菜が濡れてしまったら
今度こそ深い闇に呑み込まれてしまうんじゃないか?
そうなってしまったら…
俺は止みそうにない雨に舌打ちし、空を見上げ雲を睨みつける
「莉愛菜を…呑み込むなよっ」
そう独りごちた時、チラッと視界に入った物を見て、俺は院内を引き返し駆けだした。
すれ違う看護師に走るなと注意されるが、そんな事今は構ってる暇はない
今見えたもの
それは屋上に佇む莉愛菜の姿
遠くてはっきりと見えなかったが、俺が莉愛菜を間違えるはずがない
俺は莉愛菜がどこにいたって探しだすとことができるんだから
早くっ
早く行かなければ
何故あんなところに?!
雨に濡れて立ってるんだ?!
ゆっくり進むエレベーターに焦る気持ちを抑えながら乗り込む
運よくエレベーターは止まらずに最上階に着いた
屋上に続く扉を勢いよく開ける