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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第82章 海來君と海斗
海斗は、不安は消えたみたいだけど、あたしが海來君と出掛けるという事に対する不満は消えていないらしい。
「そんなことするわけ無いよ。
それに、あたしなんかが男の子を誘惑なんてできないよ。」
海斗の背中に腕を回して言うと、深いため息が聞こえた。
「お前はもう少し自覚しろ。」
何を自覚すればいいんだろう?
頭の中は疑問だらけ。
そんなあたしの様子を見て諦めたような海斗はあたしの顔を覗き込んだ。
「さっき刻みつけた事、忘れるなよ?」
”お前は俺のモノ”
そう言ってあたしを抱いた海斗。
あたしは大きく頷いた。
すると、不意に意地悪な顔をした海斗はあたしの耳元に顔を寄せて低く囁いた。
「海來と出掛けるのを許可した代わりに、お前が俺に夢中だってこと、今日の夜俺に見せろ。」
「へっ?」
思わず変な声が出た。
海斗は何が言いたいんだろう?
分かってないあたしに海斗ははっきりと告げた。