パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第82章 海來君と海斗

葉月ちゃんが仕事に戻った後、あたし達はケーキに夢中になった。

海來君が言ってた通り、本当にここのケーキは美味しかった。

定番のショートケーキがこれだけ美味しいなら他のケーキだって絶対美味しい。

「海來君、連れて来てくれてありがとう。
あたしこのお店気に入っちゃった!!」

「マジで～？！良かった～。」

海來君は癖の語尾を伸ばす口調で微笑んだ。

「それにしても、」

コーヒーを飲んでた海來君はふとあたしを見た。

「よく兄ちゃん俺と出掛けるの許可したよね。」

”直前になって駄目って言い出すかと思った”

なんて言って笑う。

「駄目って言われたよ。でも、あたしも海來君と遊びたかったから頼んだの。」

「へ～。嬉しい事言ってくれるね莉愛菜。
どんな風にお願いしたんだか～。」

あたしは飲んでいた紅茶を拭きだしそうになった。