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第82章 海來君と海斗

「冗談だよ。でも～。
兄ちゃんを手懐けられるなんて莉愛菜だけだよ～。」

そんな事を言って笑った。

あたしはなんだか全てを見透かされているような気がして恥ずかしかった。

もしかして、海來君今朝の事気付いてる…？

そんな事無い！

あたしは頭を振った。

「どうしたの？莉愛菜。
また顔赤くしちゃって。やっぱり兄ちゃんとなんかあったでしょ？」

あたしの顔を覗き込んでるからあたしは更に顔を背けた。

「そ、そんな事無いよ。」

「ははは、照れてる？恥ずかしがってるのか。
莉愛菜可愛いなぁ～。
莉愛菜と兄ちゃんの様子見てれば言われなくても大抵の事は分かるよ～。」

この言葉に、あたしはポーカーフェイスという物を勉強しようと誓った。


「莉愛菜はさ、兄ちゃんの事好きなんだよね？」

「え？す、好きだよ？」

「兄ちゃんあんなじゃん。重いなって思った事とか無いの？」