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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第82章 海來君と海斗
「そっか。
とにかく兄ちゃんは昔から莉愛菜しか見てなかったから。
そういう純粋な気持ちなら、相手も重いとか感じないのかな~?」
「う~ん。やっぱりその分あたしも海斗が好きだから…なんだと思う。」
「どういう事?」
「やっぱり、片方の気持ちが大きすぎてもバランス保てないでしょ?
どんなに大きな、重いと思われそうなほどの想いでも、お互いがそれをちゃんと受け止めていられれば二人にとっては重くないんだよ。
周りは重そうって思うかもしれないけど。」
「確かにね。
莉愛菜は兄ちゃんで良かった?」
「うん。海斗で良かった。」
毎日、どんどん好きになる。
「いいね、二人は…」
海斗の事を想って心が暖かくなる。
ふと見ると、言葉とは反対にとても切ない顔をしている海來君がいた。
「海來君?」
「あ、ごめん。俺変な顔してた?」
悲しそうに笑った。