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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第82章 海來君と海斗


「どうしたの?
……何かあった?」

何も言わない海來君。

でも、やっぱりどこか悲しそうな顔をしている。


”いいな、二人は…”


もしかして…


「海來君、好きな子がいるの?」

思い切って聞いてみた。

海來君にこんな事聞くの初めてで、聞いていい物か迷ったけど。

すると海來君は曖昧に微笑んだ。

「もう会えないんだけどね。」

「えっ…?」

遠い目をして、何かを思い出してるような感じの海來君。

「今更気付いても遅いんだけどさ。」

そしてまた悲しそうに笑った。


「………ないよ。」

「莉愛菜?」

「遅くなんてないよ!」

あたしははっきりと告げて海來君を見た。

「………。」

「何があったかは分かんないけど、会いたいなら会いに行けばいい。
遅いって思って何もしないで後悔するより、遅かったとしても行動した方が絶対いいよ!!」

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