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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第82章 海來君と海斗
あたしの真剣な様子を目を丸くしてみてる。
そんな悲しそうな顔するなら、会いに行けばいい。
「そんな顔、海來君らしくない。
海來君は海斗の弟でしょ?!
海來君もまっすぐその人にぶつかっていけばいいんだよ。」
あたしの言葉にしばらく考えた後
「そうだね。…うん。
会いに、行こうかな。」
「うんっ!
きっと彼女も待ってるよ。」
「……会って……くれるかな?」
「きっと会ってくれるよ。
もしかしたら彼女だって海來君と同じ気持ちかもしれないでしょ?」
なんとなくだけど、そんな気がした。
きっとその彼女も、海來君に会いたいと思ってるんじゃないかなって。
どんな理由で会えなくなってしまったのか分からないけど。
海來君とその彼女はとってもお互いが想い合っていたんじゃないかと思った。
海來君の雰囲気がそう思わせた。
「ありがとう、莉愛菜。
俺、頑張ってみる。」