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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第83章 ほろ酔いご主人様
なんだか海斗の様子がおかしい。
いつもより目がトロンとしていて、心なしか頬も赤い。
あたしが海斗の座るソファーに近づくと
「ひゃっ!」
海斗に腕を引かれ、隣に座らされた。
その拍子にバランスを崩し海斗の胸に飛び込む形になる。
「か、海斗?」
顔をあげると目が合った。
「楽しかったのか?」
トロンとした目を少し顰めてあたしを見ている海斗。
「う、うん、楽しかったよ。
たくさんいろんな話ししたの。」
身体を起こそうとすると引き寄せられた。
すぐ傍に海斗の顔がある。
「か、海斗っ。」
恭介さんがいるのに恥ずかしい。
その時、異変の理由に気がついた。
「海斗、お酒臭い。」
そしてテーブルの上を見ると、ワインの瓶が数本あった。
「たまには昼から酒も贅沢でいいかなって思って持ってきたんだ。
そしたら海斗、すごい勢いで飲んじゃってさ。」