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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第83章 ほろ酔いご主人様
普段、お酒の強い海斗が酔う事なんてほとんどない。
だから、あたしは海斗が酔った時を見た事がなかった。
「海斗、酔ってるの?」
「酔ってない。」
酔ってる人にお決まりのセリフを言って、またワイングラスを傾けた。
「何も無かったか?
嫌な事されなかったか?」
眉を顰めた顔をしてたかと思ったら、温度は眉を下げて言った。
「大丈夫だよ。
海來君が守ってくれたから。」
「周りの奴らに嫌な事言われなかったか?」
きっと、あの冷たい視線とかのことだよね。
「大丈夫。心配しないで。
全然気にならなかったよ。」
最初はびっくりしたし、ちょっと悲しかったけど、帰りはあたしも海來君にならって周りの声を聞かないようにして歩いたから、思ったより平気だった。
「そうか。
ならいいが、無理はするな。」
海斗があたしを強く抱きしめた。