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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第83章 ほろ酔いご主人様


「海斗、ゆっくり寝ろよ。
また飲もうぜ。」

恭介さんはそう言うと帰って行った。

海斗は『あぁ、また来い。』と言って見送ってた。


今は夕方。

夕日がリビングに差し込んで、全てをオレンジ色に染めていた。

「海斗、少し寝たら?」

ローソファーに座る海斗に声を掛ける。

「莉愛菜、来い。」

腕を引かれて海斗の足の上に跨って向かい合った。

「海斗、怒ってるの?」

「怒ってない。…莉愛菜が楽しかったならいい。」

あたしの頬を手で包み込んで

「莉愛菜が嫌な思いしなかったならいい。」

額を合わせた。

「周りの視線とか、言葉であたしが傷つくと思って駄目って言ってたの?」

あたしが聞くと

「……俺達兄弟は、立場的に顔も名前も知られてる。
男も女もいろんな目的で纏わりついてくる奴らがいるからな。
莉愛菜が標的になるのは避けたかった。」

「あたしの事考えてくれてたんだね。」


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