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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第83章 ほろ酔いご主人様


「ありがとう。」

海斗の手に自分の手を重ねた。

「莉愛菜。」

海斗が腰を引き寄せて擦り付いてくる。

「ふふ、くすぐったいよ海斗。」

「ん~…」

なんだか突然甘えんぼ。

あたしの肩口に額をスリスリしてる。

海斗からはいつもと違う、お酒の匂いがして…

「海斗って、酔うと甘えんぼになるの?」

「そんなんじゃない。」

ちょっと拗ねたように言うけど、それでもあたしに抱きついて離れない。

なんだか普段見れない甘えんぼな海斗って…

「……可愛い。」

思わず呟いた言葉に顔を顰めた海斗は拗ねた声で

「お前のが可愛い。」

ぼそっと呟いた。

恥ずかしい言葉だけど、海斗に言われると嬉しいと思う。

「ねぇ海斗。」

未だあたしの首筋に顔を埋めたままの海斗に声を掛ける。

「なんだ?」

「今度は海斗とお出かけしたい。」

「………。」


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