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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第86章 ご主人様の欲望
すると、ベッドルームの入口の前に莉愛菜が立っていた。
まだ覚束ない足取りで、壁に手を付いて歩いてくる。
「莉愛菜?どうした。
寝ないのか?」
すると、俯きながら歩いていた莉愛菜が顔を上げた。
まだ眠そうにトロンとした瞳は潤んでいて、俺は目を見開いた。
「泣いてるのか?」
「………だ。」
なにか呟いた莉愛菜は俺の背中に腕を回して抱きついた。
「どうした?」
「ギュッてしててくれなきゃやだ。」
俺の胸に顔を埋めたまま寝惚け眼で言う。
俺は莉愛菜をそっと抱きあげた。
「水を飲んでただけだ。
莉愛菜も飲んだ方がいい。」
ベッドに運んで持って来たペットボトルを渡した。
そして再び莉愛菜を寝かせ、自分も横になる。
すると莉愛菜は自分から俺に擦り寄ってきたから、腕枕をしその華奢な背中を抱きしめる。