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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第86章 ご主人様の欲望
「こうして欲しかったのか?」
柔らかい髪を梳いて、指を絡めながら聞くと小さく頷いた。
俺はそっと前髪にキスをする。
「目が覚めて、隣にいないと不安になるね。」
そうだろ?
莉愛菜も俺の気持ちがわかったらしい。
「泣きそうな顔してたな。」
「いつも、すぐ抱きしめてくれるのに…いなかったから。」
俺だけじゃなく、莉愛菜にもこれが習慣になってる。
それがふとした時変わると戸惑うんだよな。
「莉愛菜、大丈夫だ。
俺はお前から離れたりなんかしない。
わかってるだろ?」
諭す様に言うと顔を上げた莉愛菜はふんわりと微笑んだ。
その笑顔を見てキスをしたい衝動に駆られた俺は、莉愛菜の唇に触れるだけのキスを落とした。
「ゆっくり寝ろ。」
俺がそう言うと安心したように瞼を閉じた。
そしてすぐ規則正しい寝息が聞こえ始めた。
本当に、俺の姫は俺の欲望を駆り立てるのが上手いな。
その規則正しい寝息を聞きながら、桜の香りに包まれて俺も瞼を閉じた。