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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第87章 交際宣言
目の前には心配そうな顔であたしを覗き込んでいる海斗がいた。
「海斗?」
「何度呼んでも返事しないから。」
あたしの肩を掴んで自分の方に向けた海斗は、そのままあたしを抱きしめた。
その背中にそっと腕を回す。
「ごめん、考え事してて。」
「緊張してんのか?」
「……ちょっと、ね。」
本当はかなり。
「今更緊張するなよ。
それに、俺がいるから大丈夫だろ?」
「それは、そうだけど…」
海斗がいるという事はあたしにとって本当に心強い。
でも、やっぱり今日はいつもとは違うんだ。
あの方達だって。きっといつもと違う目であたしを見ると思う。
パパが海斗にそうだったように。
「海斗は、パパに言った時緊張した?」
あたしは視線を上げて海斗に聞く。
すると、少しばつの悪そうな顔をしながら答えてくれた。
「当たり前だ。
本庄さんは、莉愛菜がなによりも大切な人だから。
それに…」