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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第87章 交際宣言
「海斗。」
4人で楽しく談笑して、そろそろ戻ろうかと言う時、拓海様が海斗を呼び止めた。
その声に、思わずあたしも拓海様を見るとさっきまでとは違うとても真剣な表情で海斗を見据えていた。
「分かってるな?これがどういう事か。」
「あぁ、もちろんだ。」
「まだ交際の段階だとは言え、甘く見るなよ。」
「あぁ。大丈夫だ。
莉愛菜は俺が守る。」
海斗の言葉に嬉しさがこみ上げるけれど、二人の会話には少し不穏な空気が漂っていて素直に喜べなかった。
二人向き合って意思を確認しあってる二人を見ていたら、鞠子様があたしの手を取った。
「莉愛菜ちゃん。
海斗の言葉を信じなさい。惑わされちゃ駄目だからね?
それと……
自分の気持ちに嘘はついちゃ駄目よ?
本庄君も桜も、あたしと拓海だってあなたのもう一人のパパとママとして、あなたの幸せを願ってるんだから。」
鞠子様の言葉に涙を堪えて、頷くと強くその手を握り返した。