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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第87章 交際宣言
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自分達の部屋に戻り、海斗に促されいつものように桜色の桜の香りのする湯船に二人で浸かる。
後ろから抱きしめる海斗の腕はとても優しくて心地が良い。
いつものように首筋に顔を埋めてじっとしている海斗の頭を撫でた。
すると甘えるようにさらに首筋に擦り寄ってくる仕草が愛しくて堪らない。
あれだけ緊張していたのに、拍子抜けするくらいの拓海様と鞠子様の反応に驚いたけど、とにかく認めてもらえて本当に良かった。
「やっと、伝えられたね。」
大好きな人たちに伝えて、認めてもらえて喜んでくれて。
とても満たされた気持ち。
「あぁ。」
くぐもった声と共に、お腹に回る腕に力が込められた。
「莉愛菜。」
ふと名前を呼ばれて振り返ると、息がかかるほど近くに整った顔が見える。
まっすぐな瞳に囚われると目を離す事が出来ないあたしは、その瞳の中にいる自分を見つめた。