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いつかは結婚できると思い込んでる私へ
第4章 4
「焦らさないで」というたった一言は、しかし簡単に言える言葉ではない。
あやみは行為で知らせようと身を捩らせた。
だが海藤にしてみればそんなことは先刻承知で、わざと焦らしている。
ようやく胸から手を離した彼はソファーに座る彼の前にひざまづく格好になった。

「えっ……なに? ひゃっ!?」

恭しく足を取った海藤はストッキングごとその爪先を愛しそうに口に含んだ。

「ちょっ……やめっ……ひゃはははっ!!」

生暖かい感触が居心地の悪い擽ったさとなって襲いかかる。
もがくように暴れる彼女だが、海藤は決して逃さずにその爪先チロチロと舐めた。

「ひっ……やめてってっ……ひゃはっ!! あーっ!! も、もうっ!!」

唾液の滑りが気持ち悪くて、心地いい。
ひざまづかれて足を舐められるなどということは想像したことすらなく、異常な興奮をもたらした。
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