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いつかは結婚できると思い込んでる私へ
第5章 5
『倹約家の海藤さんがパチンコなんてするはずがない……』

何度もそう自分に言い聞かせるが、あの銀玉はパチンコの玉以外の何物でもなかった。

あやみの混乱に気付いていない彼はいつものように他愛のないことを笑顔で話していた。

駅前に近づくと人通りも増え、パチンコ店のネオンも毒々しく輝いていた。
ガラスの壁には昔流行ったアニメのポスターがところ狭しと貼られてあり、それだけを見れば本屋かおもちゃ屋かと思えるほどだった。

そこで意を決してあやみは口を開いた。

「あっ、このアニメ、私好きだったんだ。へぇ……今パチンコになってるんだ……」

白々しさ溢れる口振りで話題を振るのが、彼女の精一杯の行為だった。

「あやみちゃんこれ見てたんだ? 意外。男の子に人気があるやつだよね、これって」

海藤は特に起伏のない声でそう言った。
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