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いつかは結婚できると思い込んでる私へ
第5章 5
『まさか既婚者だったりして……』
一発のパチンコ玉でそこまで妄想できてしまうのは彼女ならではといえた。
気を揉みながら待ち続けるものの一向に海藤は現れない。
会社の始業時間を過ぎた時、もしかしたら今朝はどこかに直行で朝早くに出掛けてしまったのではないかと考えた。
しかし諦めきれずに更に三十分----
辺りはさほど人通りが多くなく、見落とすことは考えられなかった。
執念深く海藤を待つ自分が気味悪いとさえ感じていた時----
アパートから海藤が出てきた。
「えっ…………?」
時間もさることながら、あやみを驚かせたのはその格好だった。
ブルージーンズにチェックのシャツ。
およそ仕事に行く服装には見えなかった。
彼の方は当然あやみに気付いた様子もなく、スマートフォンを操作しながら駅の方へと歩いて行く。
一発のパチンコ玉でそこまで妄想できてしまうのは彼女ならではといえた。
気を揉みながら待ち続けるものの一向に海藤は現れない。
会社の始業時間を過ぎた時、もしかしたら今朝はどこかに直行で朝早くに出掛けてしまったのではないかと考えた。
しかし諦めきれずに更に三十分----
辺りはさほど人通りが多くなく、見落とすことは考えられなかった。
執念深く海藤を待つ自分が気味悪いとさえ感じていた時----
アパートから海藤が出てきた。
「えっ…………?」
時間もさることながら、あやみを驚かせたのはその格好だった。
ブルージーンズにチェックのシャツ。
およそ仕事に行く服装には見えなかった。
彼の方は当然あやみに気付いた様子もなく、スマートフォンを操作しながら駅の方へと歩いて行く。