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恋こころ
第1章 お家へ帰ろう
「っ!」
益々顔を、というより襟元から上、見える肌の全てを朱に染めて、真純の視線が宙をさ迷う。
ネックレスを絡めたまま、顎を固定して真上から見下ろした。
「だから、引っ越してきたんでしょ?」
「……っっ」
「もうさ、明日の朝一に俺の名前に変えに行こう?」
真純の瞳が俺の両目をせわしなく交互に写す。
「言ったよね?俺の子ども、産んでって?」
残念ながらその願いは叶っていない。二人きりの時間を楽しみたい気持ちもあるから今はまだ良いが、いつそうなっても良いように……いや、違うな。少しでも早く、真純を名実ともに俺のモノにしたい。
首輪、だけじゃ満足出来ない。
誰の目にも明らかになるように、名前を変えてしまいたい。
「さ、さいとぉさん」
真純の目が潤んでる。
「うん?」
首を傾げた俺にキュッと目を閉じ、頭を小さく左右に振った。その揺れに涙が頬を伝う。
「ありがと、ございます」
何?
泣くほど嬉しいの?
可愛くて、仕方ない。
愛しくて、堪らない……
胸が熱い。
顎から頬へ指を滑らせ包み込む。柔く滑らかなそこを濡らす涙を親指で拭った。
益々顔を、というより襟元から上、見える肌の全てを朱に染めて、真純の視線が宙をさ迷う。
ネックレスを絡めたまま、顎を固定して真上から見下ろした。
「だから、引っ越してきたんでしょ?」
「……っっ」
「もうさ、明日の朝一に俺の名前に変えに行こう?」
真純の瞳が俺の両目をせわしなく交互に写す。
「言ったよね?俺の子ども、産んでって?」
残念ながらその願いは叶っていない。二人きりの時間を楽しみたい気持ちもあるから今はまだ良いが、いつそうなっても良いように……いや、違うな。少しでも早く、真純を名実ともに俺のモノにしたい。
首輪、だけじゃ満足出来ない。
誰の目にも明らかになるように、名前を変えてしまいたい。
「さ、さいとぉさん」
真純の目が潤んでる。
「うん?」
首を傾げた俺にキュッと目を閉じ、頭を小さく左右に振った。その揺れに涙が頬を伝う。
「ありがと、ございます」
何?
泣くほど嬉しいの?
可愛くて、仕方ない。
愛しくて、堪らない……
胸が熱い。
顎から頬へ指を滑らせ包み込む。柔く滑らかなそこを濡らす涙を親指で拭った。