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恋こころ
第1章 お家へ帰ろう
「趣味で作られて、ネット販売もされてるんですよ」
「凄いね」
うん。だからいつそんな話してるんだっつーの。
小さい方を自分の左手首に通し、少し大きい方は椅子に鎮座する黒猫の縫いぐるみの首に着けた。ギュッと抱き締めながら首輪とブレスレットを並べ、キラキラの瞳で俺を見上げる。
「お揃いです」
……なんだろう
金場じゃなく、彼女からなんだと分かってる。
分かってるのに、面白くない。
「良かったね」
ニッコリ笑顔で距離を詰め、縫いぐるみを取り上げた。
「あ」
左腕を細い腰に回して引き寄せて
「こっちもお揃いにしてあげようか?」
右の人差し指で首のプラチナをそっとなぞる。
「んっ……」
ピクンと肩が上がった。左右の鎖骨の窪みを経由して反対側までゆっくり伝わらせ、手首を返してネックレスに指を引っ掛ける。そのまま軽く引き上げると真純がつられて顎を反らした。
「あっ」
「ビーズも良いけど、真純と同じなのも良いと思わない?」
「さっ、さいとぉっさん」
「拓真」
訂正しただけなのに真純の頬が赤く上気する。
「真純も斎藤さんに、なるんでしょ?」
「凄いね」
うん。だからいつそんな話してるんだっつーの。
小さい方を自分の左手首に通し、少し大きい方は椅子に鎮座する黒猫の縫いぐるみの首に着けた。ギュッと抱き締めながら首輪とブレスレットを並べ、キラキラの瞳で俺を見上げる。
「お揃いです」
……なんだろう
金場じゃなく、彼女からなんだと分かってる。
分かってるのに、面白くない。
「良かったね」
ニッコリ笑顔で距離を詰め、縫いぐるみを取り上げた。
「あ」
左腕を細い腰に回して引き寄せて
「こっちもお揃いにしてあげようか?」
右の人差し指で首のプラチナをそっとなぞる。
「んっ……」
ピクンと肩が上がった。左右の鎖骨の窪みを経由して反対側までゆっくり伝わらせ、手首を返してネックレスに指を引っ掛ける。そのまま軽く引き上げると真純がつられて顎を反らした。
「あっ」
「ビーズも良いけど、真純と同じなのも良いと思わない?」
「さっ、さいとぉっさん」
「拓真」
訂正しただけなのに真純の頬が赤く上気する。
「真純も斎藤さんに、なるんでしょ?」