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恋こころ
第5章 コスチューム プレイ ?
拓真さん……
ずっと見てるだけだった拓真さんを直に感じて嬉しくなる。
目の前の千佳ちゃんがムッとした顔をしていたのは気になったけれど、それよりも嬉しさが勝って。拓真さんの腕の中、身体を捩って振り返る。広い背中に腕を回し、キッチンの匂いのする胸に抱き付いた。
「お疲れ様です」
「ん」
直ぐに拓真さんが抱き返してくれる。頭の天辺にチュッとリップを立ててキスが降ってきた。
「ふふっ」
それが嬉しくて笑みが浮かぶ。
厚手のコックコートと違い、白いシャツは肌触りも良くて柔らかい。拓真さんの胸に額を擦り付けるとギューッと抱き締めてくれた。
「真純」
拓真さんの柔らかな声が耳に、身体に優しく響く。
「はい」
返事をしながら背中に回した手でシャツをキュッと掴んだ。
拓真さんの腕に力が入る。
「……早く、帰ろう」
私の髪に口元を埋めるようにして囁く甘い声。胸の奥が擽ったくてもう一度額を擦り付け、顎を引いた。
「は、い」
応えた瞬間、肩から腰に滑り降りた右手に引き寄せられた。椅子から身体が浮いてそのままたたらを踏む様に足が前へ出る。隣の椅子に腰を下ろした拓真さんの膝の間、その左足に座らせられてしまった。
ずっと見てるだけだった拓真さんを直に感じて嬉しくなる。
目の前の千佳ちゃんがムッとした顔をしていたのは気になったけれど、それよりも嬉しさが勝って。拓真さんの腕の中、身体を捩って振り返る。広い背中に腕を回し、キッチンの匂いのする胸に抱き付いた。
「お疲れ様です」
「ん」
直ぐに拓真さんが抱き返してくれる。頭の天辺にチュッとリップを立ててキスが降ってきた。
「ふふっ」
それが嬉しくて笑みが浮かぶ。
厚手のコックコートと違い、白いシャツは肌触りも良くて柔らかい。拓真さんの胸に額を擦り付けるとギューッと抱き締めてくれた。
「真純」
拓真さんの柔らかな声が耳に、身体に優しく響く。
「はい」
返事をしながら背中に回した手でシャツをキュッと掴んだ。
拓真さんの腕に力が入る。
「……早く、帰ろう」
私の髪に口元を埋めるようにして囁く甘い声。胸の奥が擽ったくてもう一度額を擦り付け、顎を引いた。
「は、い」
応えた瞬間、肩から腰に滑り降りた右手に引き寄せられた。椅子から身体が浮いてそのままたたらを踏む様に足が前へ出る。隣の椅子に腰を下ろした拓真さんの膝の間、その左足に座らせられてしまった。