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恋こころ
第5章 コスチューム プレイ ?
「たっ拓真さん!」
抱き付いたのは私だけど、さすがに恥ずかしい。立ち上がろうとして、腰に回された拓真さんの左手に動きを阻まれた。
「このまま、ね?」
そう言って右だけ上がった口角。
「あのっ」
「ん?」
目じりの下がった目がふうっと弧を描く。向けられた柔らかな笑みにドキドキして耐えられずに俯いた。
「は、恥ずかしい、です」
「そう?」
「……はい」
隠れるように深く顎を引いた頭に拓真さんがまたチュッとキスをする。反射的に肩が竦んだ。
「はい、真純」
後ろから千佳ちゃんに声を掛けられて、コトリとグラスを置く音がした。
「あ、ありがとう」
お礼を言ってカウンターを確認する。
……あれ
こんなに残ってたっけ?
量が増えてるような気がしないでもない。
不思議に思って振り仰いだ千佳ちゃんはニッコリ笑顔。前を向いて見た拓真さんも特に気にした様子はない。
見間違い、かなぁ……
ふわふわする頭の記憶は曖昧。
「それ、飲んで帰ろう?」
拓真さんに促され、素直にグラスを手に取った。一口飲んで……
さっきより美味しい気がする。
拓真さんと一緒、だから?
抱き付いたのは私だけど、さすがに恥ずかしい。立ち上がろうとして、腰に回された拓真さんの左手に動きを阻まれた。
「このまま、ね?」
そう言って右だけ上がった口角。
「あのっ」
「ん?」
目じりの下がった目がふうっと弧を描く。向けられた柔らかな笑みにドキドキして耐えられずに俯いた。
「は、恥ずかしい、です」
「そう?」
「……はい」
隠れるように深く顎を引いた頭に拓真さんがまたチュッとキスをする。反射的に肩が竦んだ。
「はい、真純」
後ろから千佳ちゃんに声を掛けられて、コトリとグラスを置く音がした。
「あ、ありがとう」
お礼を言ってカウンターを確認する。
……あれ
こんなに残ってたっけ?
量が増えてるような気がしないでもない。
不思議に思って振り仰いだ千佳ちゃんはニッコリ笑顔。前を向いて見た拓真さんも特に気にした様子はない。
見間違い、かなぁ……
ふわふわする頭の記憶は曖昧。
「それ、飲んで帰ろう?」
拓真さんに促され、素直にグラスを手に取った。一口飲んで……
さっきより美味しい気がする。
拓真さんと一緒、だから?