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恋こころ
第5章 コスチューム プレイ ?
千佳ちゃんと桐生さんが話してるのを聞きながら、グラスを手に取った。でもストローはズズッと空虚な音を立てただけ。
……あ、そうか
さっきドキドキして喉渇いたから一気に飲んだった。
大人にもなって音を立ててしまった事が恥ずかしい。
俯きがちにグラスをカウンターに戻したら
「何か飲む?」
拓真さんが向かいから声を掛けてくれた。空のグラスに手を伸ばし、少し近くなった距離。
「ううん、大丈夫」
首を左右に振って、ふわふわする。
「そう?」
見上げた先で拓真さんがふっと口角を上げた。グラスを手に身体を戻す。離れてしまったのが少し寂しくて、でも
いまの笑顔、好き
「ふふっ」
嬉しくて笑みが浮かぶ。
「……すみちゃん、お水飲む?」
桐生さんから少し心配そうに声を掛けられた。振り向いた向こうでは千佳ちゃんが笑ってる。
……千佳ちゃん?
「ううん、大丈夫」
不思議に思いながら同じ返事を返すと、桐生さんが覗き込んで来た。
「眠たいの?」
柔らかな声は耳に心地良い。
「んーん……だいじょーぶ」
ふわふわしてるけど、眠たい訳じゃない。
自然と頬が弛んでしまう。
「楽しいなーって思ってました」
笑顔で応えたのに、桐生さんの形の良い眉が少し下がった。
「そう?」
首を傾げたまま、指の甲で私の頬に触れてくる。スイッと優しく撫でられて気持ち良い。
……あ、そうか
さっきドキドキして喉渇いたから一気に飲んだった。
大人にもなって音を立ててしまった事が恥ずかしい。
俯きがちにグラスをカウンターに戻したら
「何か飲む?」
拓真さんが向かいから声を掛けてくれた。空のグラスに手を伸ばし、少し近くなった距離。
「ううん、大丈夫」
首を左右に振って、ふわふわする。
「そう?」
見上げた先で拓真さんがふっと口角を上げた。グラスを手に身体を戻す。離れてしまったのが少し寂しくて、でも
いまの笑顔、好き
「ふふっ」
嬉しくて笑みが浮かぶ。
「……すみちゃん、お水飲む?」
桐生さんから少し心配そうに声を掛けられた。振り向いた向こうでは千佳ちゃんが笑ってる。
……千佳ちゃん?
「ううん、大丈夫」
不思議に思いながら同じ返事を返すと、桐生さんが覗き込んで来た。
「眠たいの?」
柔らかな声は耳に心地良い。
「んーん……だいじょーぶ」
ふわふわしてるけど、眠たい訳じゃない。
自然と頬が弛んでしまう。
「楽しいなーって思ってました」
笑顔で応えたのに、桐生さんの形の良い眉が少し下がった。
「そう?」
首を傾げたまま、指の甲で私の頬に触れてくる。スイッと優しく撫でられて気持ち良い。