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恋こころ
第5章 コスチューム プレイ ?
ふふふ
せーちゃん、やさしい
じっと私を見詰め、せいちゃんが小さく息を吐いた。
頬を撫でていた手を離して千佳ちゃんを振り返る。小さな声で二人で話してるみたいだけど、内容は聞き取れない。
せいちゃんはゆっくり立ち上がると私の頭を撫で
「すみちゃん、ちょっと待ってて」
そう言い残して歩いて行ってしまった。
???
千佳ちゃんがカクテルグラスを片手にせいちゃんの座っていた席に詰めてくる。
「どーしたの?」
「早く帰れるように佐伯さんに話してきてくれるって」
……早く?
なんで?
首を傾げた私に千佳ちゃんがクスクス笑う。キュッと口角の上がった唇にグラスを当てて傾けて、透き通ったカクテルを口に含む。
あれ、また違うの飲んでる?
「……千佳ちゃん、それなーに?」
「んー?ミスティア・マティーニ。マスカットのマティーニだよ。飲んでみる?」
ニッコリ笑顔で私の方へグラスを滑らせてくれた。
マ、マスカットのマティーニ?
マティーニって強いんじゃなかっけ?
だからカクテルグラス、なんだよね?
そう思いながら顔を近付けると甘く爽やかなマスカットの香りがした。
せーちゃん、やさしい
じっと私を見詰め、せいちゃんが小さく息を吐いた。
頬を撫でていた手を離して千佳ちゃんを振り返る。小さな声で二人で話してるみたいだけど、内容は聞き取れない。
せいちゃんはゆっくり立ち上がると私の頭を撫で
「すみちゃん、ちょっと待ってて」
そう言い残して歩いて行ってしまった。
???
千佳ちゃんがカクテルグラスを片手にせいちゃんの座っていた席に詰めてくる。
「どーしたの?」
「早く帰れるように佐伯さんに話してきてくれるって」
……早く?
なんで?
首を傾げた私に千佳ちゃんがクスクス笑う。キュッと口角の上がった唇にグラスを当てて傾けて、透き通ったカクテルを口に含む。
あれ、また違うの飲んでる?
「……千佳ちゃん、それなーに?」
「んー?ミスティア・マティーニ。マスカットのマティーニだよ。飲んでみる?」
ニッコリ笑顔で私の方へグラスを滑らせてくれた。
マ、マスカットのマティーニ?
マティーニって強いんじゃなかっけ?
だからカクテルグラス、なんだよね?
そう思いながら顔を近付けると甘く爽やかなマスカットの香りがした。