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恋こころ
第5章 コスチューム プレイ ?
桐生さんが席を立って、千佳が席を移っていたのは見えていた。
ふと顔を上げ、真純が千佳のカクテルを飲もうとしているのに気がついた。
ショートカクテルはマズイ。
「真純!」
慌てて止めようとした時にはすでに口に含んでいて。
「っ!」
真純が大きく目を開く。味に驚いたのか、アルコールのキツさに驚いたのか……どちらにしろ飲みやすい軽めのカクテルしか口にしない真純には強すぎる。
「飲まなくて良いから、そこに出せ」
そう多くは口にしていないはず。新しいおしぼりを手渡したにも関わらず、真純はそれを口に当てただけ。ふるふると首を振り、ギュッと目を閉じてカクテルを飲み込んだ。
「真純!」
おしぼりを口に当てたまま咳き込んで、ほんのりと色付いた目尻に涙が滲む。
「大丈夫?」
落ち着くの待って声を掛けると真純は眉を下げたまま小さく頷いた。
「ちょっとしか口に入れなかったんですけど……」
そう言っておしぼりを目尻に当てる。
「香りから想像したよりアルコールがキツくてビックリしました」
「香り?」
「はい、マスカットの良い香りがしたんです……」
ふと顔を上げ、真純が千佳のカクテルを飲もうとしているのに気がついた。
ショートカクテルはマズイ。
「真純!」
慌てて止めようとした時にはすでに口に含んでいて。
「っ!」
真純が大きく目を開く。味に驚いたのか、アルコールのキツさに驚いたのか……どちらにしろ飲みやすい軽めのカクテルしか口にしない真純には強すぎる。
「飲まなくて良いから、そこに出せ」
そう多くは口にしていないはず。新しいおしぼりを手渡したにも関わらず、真純はそれを口に当てただけ。ふるふると首を振り、ギュッと目を閉じてカクテルを飲み込んだ。
「真純!」
おしぼりを口に当てたまま咳き込んで、ほんのりと色付いた目尻に涙が滲む。
「大丈夫?」
落ち着くの待って声を掛けると真純は眉を下げたまま小さく頷いた。
「ちょっとしか口に入れなかったんですけど……」
そう言っておしぼりを目尻に当てる。
「香りから想像したよりアルコールがキツくてビックリしました」
「香り?」
「はい、マスカットの良い香りがしたんです……」