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恋こころ
第5章 コスチューム プレイ ?
驚いて振り返り、目に入ったのは真純に重なる千佳の後ろ姿。
「千佳!」
つい声がキツくなる。
ビクンと上がったのは真純の肩。
「お前」
何をしてると問いただそうとして
「やっだ!こっ怖い!」
真純が千佳の肩を叩き始めた。
「危ないからじっとして」
低い声で諭されて、その強さに気圧されたのか真純は叩くのを止め、対面する千佳の肩を左右それぞれの手で掴んだ。
「ひゃっ、ぁ!……っ、ぁっ」
聞こえるのは明らかに怯えた声。真純の手に力が入る。
「千佳!」
咎める様に名前を呼んでも千佳は真純の前から離れない。キッチンの中からカウンターへ回ろうとして。
「っ……んんっ!」
「はい、取れた」
千佳がようやく身体を起こした。
「あ、りが……と」
涙目でお礼を言う真純の右目が黒い。真純の方へ手を伸ばし、千佳が小さなケースに入れたのは青いカラーコンタクト。
一気に肩から力が抜けた。
あぁそうか、自分で外せないのか……
って、何でこんな所で?
浮かんだ疑問は『わざと』なんだと思い当たる。俺に見せるために……
まんまと焦らされた事が腹立たしい。むっとして視線を向けた先で千佳がまた距離を詰めていた。
「はい、反対」
「うっ……」
「自分で外す?」
「……お、お願いします」
「千佳!」
つい声がキツくなる。
ビクンと上がったのは真純の肩。
「お前」
何をしてると問いただそうとして
「やっだ!こっ怖い!」
真純が千佳の肩を叩き始めた。
「危ないからじっとして」
低い声で諭されて、その強さに気圧されたのか真純は叩くのを止め、対面する千佳の肩を左右それぞれの手で掴んだ。
「ひゃっ、ぁ!……っ、ぁっ」
聞こえるのは明らかに怯えた声。真純の手に力が入る。
「千佳!」
咎める様に名前を呼んでも千佳は真純の前から離れない。キッチンの中からカウンターへ回ろうとして。
「っ……んんっ!」
「はい、取れた」
千佳がようやく身体を起こした。
「あ、りが……と」
涙目でお礼を言う真純の右目が黒い。真純の方へ手を伸ばし、千佳が小さなケースに入れたのは青いカラーコンタクト。
一気に肩から力が抜けた。
あぁそうか、自分で外せないのか……
って、何でこんな所で?
浮かんだ疑問は『わざと』なんだと思い当たる。俺に見せるために……
まんまと焦らされた事が腹立たしい。むっとして視線を向けた先で千佳がまた距離を詰めていた。
「はい、反対」
「うっ……」
「自分で外す?」
「……お、お願いします」