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恋こころ
第5章 コスチューム プレイ ?
左右同時に落ちた両手。チラッと覗き込んだ真純はどうみても眠りの中。
自然と口元に笑みが浮かぶ。
『あい』って言ったそばから頑張れてないし
起こさないよう緩やかにスピードを落として車を路肩に停めた。ハザードを点け、身を乗り出して真純のシートを少し倒す。
俺の方に頭を傾け、無防備に眠る真純。
目尻から頬に掛けて淡く色付いた白い肌。長い睫毛に滲む涙は何度もあくびを堪えた名残か。
帰り際千佳にグロスを塗られた唇が薄暗い車内で艶やかに存在を主張する。
ふっくらとした頬に触れ、滑らかな肌をそっと上下に撫でる。指の背に伝わるのはいつもより高い熱。
閉ざされていた唇が薄く開き、吸い寄せられるように唇を重ねた。
柔い唇を味わう様に角度を変えて何度も啄んで。
「……ん……ん、ん」
真純から微かに溢れる甘えた息。見境なくも夢中になりそうで。チュッとリップ音を立てて下唇を吸い上げ、頭を起こした。
穏やかな寝顔にふっと笑みが溢れる。もう一度口付けてから身体を正面に戻した。
方向表示へランプを切り替え、ギアに手を掛ける。周囲を確認してクラッチを浮かせながらアクセルを踏み込み、俺は静かに車を発進させた。
自然と口元に笑みが浮かぶ。
『あい』って言ったそばから頑張れてないし
起こさないよう緩やかにスピードを落として車を路肩に停めた。ハザードを点け、身を乗り出して真純のシートを少し倒す。
俺の方に頭を傾け、無防備に眠る真純。
目尻から頬に掛けて淡く色付いた白い肌。長い睫毛に滲む涙は何度もあくびを堪えた名残か。
帰り際千佳にグロスを塗られた唇が薄暗い車内で艶やかに存在を主張する。
ふっくらとした頬に触れ、滑らかな肌をそっと上下に撫でる。指の背に伝わるのはいつもより高い熱。
閉ざされていた唇が薄く開き、吸い寄せられるように唇を重ねた。
柔い唇を味わう様に角度を変えて何度も啄んで。
「……ん……ん、ん」
真純から微かに溢れる甘えた息。見境なくも夢中になりそうで。チュッとリップ音を立てて下唇を吸い上げ、頭を起こした。
穏やかな寝顔にふっと笑みが溢れる。もう一度口付けてから身体を正面に戻した。
方向表示へランプを切り替え、ギアに手を掛ける。周囲を確認してクラッチを浮かせながらアクセルを踏み込み、俺は静かに車を発進させた。